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注文住宅が完成するまでのスケジュールは?期間やタイミングを解説

注文住宅を建てる場合、完成するまでにどれくらいの期間がかかるのか、どのタイミングで準備を始めたら良いのかなど、スケジュールについて疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、注文住宅が完成するまでの期間、スケジュールの目安を分かりやすく解説します。

注文住宅を建てるスケジュールの目安

注文住宅の完成までには、8ヶ月~1年半程度の期間がかかるのが一般的です。
まずは家づくりの流れを知り、スケジュールを組みながら、いつどんなタイミングで何をやるべきかを考えてみましょう。

家づくりの流れについては、以下の記事で詳しく説明しています。

家づくりで最初にすることは何?家が建つまでの流れ・手順を解説

情報収集・事前準備にかかる期間

注文住宅を建てようと決めたら、家族の希望、ライフイベントなどを考慮しながら、建てたい家を具体的にイメージしてみてください。
住宅情報誌やインターネット、SNSを活用したり、ハウスメーカーの住宅展示場に足を運んだりしながら、情報収集をすることも大切です。

また、どこに住むか、どんな家に住むかは、家族全員にとって大事な問題です。
新たに土地を探す場合は、家族でしっかりと話し合い、交通アクセスの良さや周辺環境、価格相場などを調べたうえで、エリアや場所を絞り込んでいきましょう。

注文住宅の土地探しは、不動産会社にはもちろん、ハウスメーカーや工務店などの建築業者に相談することも可能です。

そのため、業者選びは土地探しと同時並行で行うのが一般的です。
気になる業者を見つけたら、セミナーや勉強会に参加するなどしてみて、信頼できる業者かどうかを見極めていきましょう。
いくつかの業者に絞り込んだ後は、具体的な設計プランと見積りを出してもらい、しっかりと比較しながら検討していきます。

このように、注文住宅を建てる場合、最初の情報収集や事前準備に思った以上に時間がかかります。
人によって異なりますが、目安としては1~6ヶ月程度の期間が必要となり、土地を新たに探す場合はそれだけで1年以上かかることもあります。

契約・着手金の支払いタイミング

土地と建築業者が決まったら、それぞれ契約をして、着手金等の支払を行います。
業者によってタイミングは異なりますが、一般的には以下の順で支払いが必要です。

  1. 土地の手付金(土地代金の5~10%程度)
  2. 土地の代金
  3. 建築工事の契約金(工事代金の10%程度)
  4. 建築工事の着工時金(工事代金の30%程度)
  5. 上棟時金(工事代金の30%)
  6. 竣工時金(工事代金の30%程度)

住宅ローンの融資実行は原則完成した家の引き渡しと同時に行われますが、注文住宅の場合、先に支払いが必要になるケースがほとんどです。
そのため、多くの金融機関では、注文住宅向けに「つなぎ融資」または「分割融資」を行っています。

打ち合わせの回数・スケジュール

注文住宅の場合、建売住宅に比べて、打ち合わせの回数が多くなります。
人によっては完成までに20~30回の打ち合わせを行うケースも珍しくありません。

打ち合わせを行うタイミングとしては、「着工前」「建築中」「竣工前」などが挙げられます。
なかでも着工前の打ち合わせは非常に重要なため、繰り返し行われるのが一般的です。
建築業者が決まってからも、工事の着工までには3ヶ月~半年程度の期間が必要と考えておきましょう。

建築工事のスケジュール

注文住宅の建築工事は、以下のようなスケジュールで進んでいきます。

地盤改良工事

地盤改良工事とは、住宅の基礎となる地盤を改良し、強化する工事のことです。
事前に地盤調査を行い、問題があった場合に行われます。

基礎工事

基礎工事とは、地面と建物のつなぎの部分である基礎(土台)を作る工事です。
住宅の基礎には、建物すべてを支える役割があります。
そのため、基礎工事は家の頑丈さや安全性を左右する重要な工程の一つです。

足場~柱・梁~屋根工事

基礎工事が終わったら、足場を組んで、柱や梁、屋根までを一気に建てていきます。

外壁・外装工事

屋根工事が終わると、玄関のドアや窓ガラスなどが取りつけられた後、外壁・外装工事が行われます。

内装工事

外壁・外装工事と同時に、建物内部では断熱材を充填などが行われます。
その後はクロスや床板、タイルなどが貼られ、キッチンや洗面台、トイレなどが設置されていきます。

施主検査・修正

施主検査とは、家の引き渡し前に行われる検査のことです。
契約時の図面を見ながら、以下のようなポイントを職人や業者と一緒に確認し、点検をしていきます。

  • ドアの開閉方向
  • 鍵の施錠・解錠
  • 窓の位置
  • コンセントの数や位置・通電
  • 外壁のひび割れやキズ
  • タイルの貼り漏れやズレ
  • 床・壁の汚れやキズ
  • 水回りの通水・水漏れ
  • 換気扇の動作確認
  • 設備の位置・動作確認

など

依頼した通りの仕上がりになっているかどうか、丁寧な確認が必要です。
このときに問題があった部分については、すみやかに修正が行われます。

引き渡し

施主検査を経て無事に竣工となったら、家の引き渡しが行われます。
竣工時金の支払いを行い、鍵や保証書、設備の取扱説明書、検査済み証などを受け取ります。

住宅ローンの契約スケジュール

注文住宅を建てる際に住宅ローンを利用する場合は、審査が必要です。
一般的に、住宅ローンの審査には「事前審査(仮審査)」と「本審査」があります。

住宅ローンの契約・実行までの流れは、以下の通りです。

住宅ローンの相談

申込み

事前審査

本審査

契約

実行

住宅ローンの申込みから契約までには、1~2ヶ月かかると考えておきましょう。
そのため、注文住宅を建てようと思ったタイミングで相談し、土地や設計プランがある程度決まったタイミングで申込みをするのが一般的です。

注文住宅の場合は、「つなぎ融資」「分割融資」についても、しっかりと相談しておきましょう。

注文住宅の建築はスケジュールを組んで計画的に進めよう

注文住宅を建てるためには、土地探し、建築業者の選定、設計プランの打ち合わせ、住宅ローンの相談・申込みなど、さまざまなことを同時に進めていく必要があります。そのため、しっかりとスケジュールを組んで効率良く進めなければ、想像以上に時間がかかってしまう可能性もあるでしょう。どんな流れで建築が進むのかをあらかじめ把握したうえで、建築業者と相談しながらスケジュールを組み、計画的に進めていくことが大切です。

鎌倉・藤沢で注文住宅をご検討の方は、ぜひ石原工務店にお気軽にご相談ください。

コラム監修・石原 貴司
住宅ローンアドバイザー 公認/不動産コンサルティングマスター/
宅地建物取引士/一級建築大工技能士/一級建築士

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