注文住宅のリビング作りで失敗しないために|失敗例と対策を解説

間取り・設備

注文住宅を建てる時、多くの人が特にこだわるのがリビングです。リビングは日々の疲れを癒すくつろぎの場所でありながら、ある時には来客をもてなす場所としても利用される多目的性を持っています。広さや明るさなどのほか、冷暖房効率や生活動線など多数の要素が絡み合うので、建ててから失敗に気づく人も少なくありません。そこでこのコラムでは、注文住宅のリビングにありがちな失敗を紹介した上で、それを避けるための対策をご提案します。ぜひ最後まで読んで素敵なリビング作りの参考にしてください。

 

1. 注文住宅のリビングでありがちな失敗例

ここでは、まず注文住宅のリビングで見られがちな失敗例を紹介します。

1-1. 窓や採光は多ければ良いというわけではない

「明るくしようと思って窓を大きくしたら、ご近所から丸見えで落ち着かない!」、「明るさと暖かさを優先したら、夏の暑さが大変!」といった種類の失敗は少なくありません。

1-2. オシャレさを優先したら扱いにくい場所になってしまった

「オシャレな家にしたいと考えて吹き抜けを多用したら冷暖房効率が最悪!」、「来客時の見た目の良さを優先したら、生活動線が悪く住みにくい!」という失敗談も非常に多く見られます。

1-3. 上記の例は施主の失敗ではなく建築する側の失敗

上記の失敗例は、お施主様のライフスタイルを汲んだ住宅提案ができなかった建築家の失敗であるといえます。

  • 周囲の視線が気になる…立地条件への配慮や植栽・エクステリアの利用が不十分
  • 暑すぎる、寒すぎる…太陽光や風の通り具合などの自然現象が理解できていない
  • 冷暖房効率が悪い…断熱性や密閉性の知識が少ない
  • 生活しにくい…居住性に対する知識が少ない

多くの方は自分にとって理想とする家を思い描き、いろいろな要望を出します。しかし、建築のプロではありませんから、その「要望」がどんな影響を及ぼすかまで考えることはできません。

お客様のご要望を鵜呑みにせず、想定されるデメリットを伝え、代替案を提示し提案をすること、要望、予算、建築法、快適性などのバランスを取るのは、豊富な経験と確かな知識、住む人の快適性を守りたいと思う建築家にこそできることです。

一方で腕に自信がない建築家は、注意喚起や問題解決のための提案をせず、お客様の希望をかなえた結果と開き直ることもあるかもしれません。

本当に住む人のことを考える建築家なら、お客様の発想を活かしつつ、住みにくい住宅を作らない工夫をするはずです。この点を踏まえれば、「注文住宅の〇〇で失敗した」という言葉は、全て「工務店選びで失敗した」と言い換えても良いでしょう。

 

2. 注文住宅のリビングで失敗しないために

ここでは、前の項目で紹介した失敗例を防ぐための考え方を紹介しましょう。

2-1. 心地よさとエコを両立するパッシブデザインという発想がある

住宅建築では「パッシブデザイン」という言葉があります。パッシブはアクティブの対語で、受動的、受け身などの意味を持っているので、ややネガティブに聞こえるかもしれません。

しかし、住宅のパッシブデザインは、エアコンなどに頼らなくても、自然の風や光を上手に受け入れて、夏はできるだけ涼しく、冬はできるだけ暖かく過ごせる設計思想を指しています。

例えば太陽の角度が夏と冬で違うことを知っていれば、軒(のき)の形状を考慮して、夏は日照を控えめにしつつ、冬は日差しを多く取り込むことができます。また、庭に落葉広葉樹を植えれば、夏は葉が光を防いでくれますが、冬は葉が落ちて日当たりを良くすることが可能です。

ほかにも断熱材を上手に利用することや、風の通る方向などを踏まえた設計もパッシブデザインなら可能です。そのため、パッシブデザインを得意とする工務店を利用することは、快適なリビングを作るための大切な条件と言っても良いでしょう。

2-2. 家づくりの実績が豊富な工務店を選ぶ

良い家を作るには、構造計算や建築法の知識のほかに、その地域の自然条件を知っていることが非常に重要です。日照や雨量、風の向きや強さは地域によって全く異なるからです。

そのため、同じデザインを全国に普及する大手メーカーよりも、地域に密着して長く実績を積んできた工務店を選ぶことは、快適な家を作るために欠かすことができない要素なのです。

 

3. まとめ

注文住宅のリビングでよくある失敗例を紹介し、対応策についてまとめました。凡そのところ、注文住宅の失敗はお客様の失敗ではなく提案を活かせない建築家の失敗に問題があります。そのため失敗しない注文住宅づくりは工務店選びが大きな比重を占めると言えるでしょう。

鎌倉市にある石原工務店は、江戸時代から大工の技術を受け継いできた歴史と、パッシブデザインを実現できる設計力を持っています。当社は、お客様の理想に寄り添いながら、誰もが快適に暮らすことができる家づくりを目指しています。材料や空調、断熱に配慮し、省エネと心地よさを追求した住宅づくりは、当社が特に力を入れている分野です。

注文住宅を建てる時、失敗したくないと思う人は、「安心と快適」の創造を経営理念とする石原工務店にぜひご相談ください!

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