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コンクリートの話

その他

おはようございます。
石原貴司です。
今回のブログでは、住宅の基礎の部分の、さらにその基礎の材料であるコンクリートについてお話をしたいと思います。

現在の住宅の基礎は、ベタ基礎と呼ばれているものが主流となっております。ベタ基礎とは、基礎の立ち上がりと地面をコンクリートを打設してつくった基礎のことです。

そのベタ基礎は、大きな面で家を支えているので、荷重が分散され、耐震性が高いと言われています。また、地盤沈下が生じてしまった際に、建物が均一ではなく、どちらか一方に傾いて沈下してしまうという、不同沈下を起こしにくいと言われています。地震大国である日本では、阪神大震災以降主流となっております。

そして、床下の地面をコンクリートで覆っているため、地面からの湿気を軽減させる効果があり、同時にシロアリの被害を低下させる効果があります。

石原工務店でも、このベタ基礎を採用しております。

さて、先日石原工務店の事務パートとして仕事をしているMさんから、こんな質問を受けました。「今、〇〇様邸って基礎工事中ですよね?家の土台となる基礎の工事中に、雨が降ってしまって大丈夫なのでしょうか?」そうなんです。基礎工事の期間中、結構天気が不安定で、雨が降る日が多かったのです。たしかに、重要な部分が雨に濡れてしまうというのは不安になりますよね。ですが、安心してください。雨による品質や性能への影響はないのです。たとえ、雨ばかり降ってしまい、水たまりが出来てしまうような状況だとしても、悪影響を及ぼすことはありません。なぜなら、コンクリートというものは、乾燥することによって固まり、強度を増すわけではないからです。では、どのように固まり、強度が出てくるのかと言うと、セメントと水の化学反応によって固まり、強度が出てくるのです。ですので、雨よりも乾燥を防ぐ必要があるのです。とは言え、コンクリート打設中の雨は注意が必要です。この間の雨は、計算されたセメントと水の割合が変わってしまい、強度が出せなくなってしまう可能性があるからです。

また、コンクリート打設後に均し作業をしますが、この間の雨も表面の仕上がりに悪影響が出る可能性があります。

弊社のMさんは、「なるほど~。コンクリートの性質を知れば納得ですね。」と安心しておりました。さらに、河川や海に架かっている橋や、堤防などをつくる際、水中でコンクリートを打設する場合もあると説明すると、コンクリートが持つ特性を面白いと思ったようです。このコンクリートは、はるか昔のローマ時代にもう使われていたようです。ローマ人は、ヴェスビオス火山の火山灰に、石灰や砕石を混ぜたものが水中で固まり、強度を増すことに気付き、橋や水道橋をつくったようですよ。

これから、地元湘南鎌倉も梅雨の時期に入りますね。雨の日が多くなるかと思いますが、雨が多いの期間の基礎工事も、コンクリートの性質上問題ありませんね。本日は、コンクリートのお話でした。

それでは・・・!

 

 

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