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注文住宅でよくあるトラブル事例!対処法や未然に防ぐ方法も解説

注文住宅でよくあるトラブル事例!対処法や未然に防ぐ方法も解説

「理想の家を建てたい」と注文住宅を選ぶ方も増えていますが、計画中や工事期間、さらには引き渡し後にも意外なトラブルが発生することがあります。施工ミスや工期の遅延、予算超過など、予期せぬ問題に直面するケースも。

この記事では、注文住宅でありがちなトラブルの事例を7つ挙げ、対処法を具体的に解説していきます。また、トラブルを未然に防ぐためのポイントもご紹介します。これからマイホームをお考えの方は、ぜひ参考にしてください

 

注文住宅に多い7つのトラブル事例と対処法

それでは早速、注文住宅に多いトラブル事例について紹介します。
実際にどんなトラブルが発生しているのか、対処法についても併せて解説するので参考にしてみてください。

騒音トラブル

注文住宅の完成後、暮らし始めてから気になるのが「騒音トラブル」です。

実際に住んでみると、自転車やバイクの音、近隣住民の話し声、犬の鳴き声、室外機の動作音など、思いがけない音が日常生活に影響を及ぼすことがあります。

対策方法

・寝室やリビングなど「静かな環境が必要な場所」には、防音素材を用いた壁や窓を設置

・水回り(トイレやキッチン)と寝室をできるだけ離した間取り設計

トラブルを未然に防ぐためには、家族の生活シーンを想定しながら、音漏れに配慮した間取りや建材を選ぶとよいでしょう。

引き渡しの遅延

注文住宅では、工期が予定より遅れるというトラブルが発生することもあります。
工期とは着工から引き渡しまでの期間のことで、一般的な戸建て注文住宅の場合は6ヶ月程度が平均的です。

しかし、天候トラブルなどにより、スケジュール通りに作業が進まない場合、工期が伸びてしまい、引き渡しが遅れてしまうのです。

注文住宅の引き渡しが遅れると、引越し日程の変更などが必要です。
トラブルを回避するためには、事前に受け取った工期日程と工事の進捗状況をこまめに確認し、不安を感じたときはすぐに確認するようにしましょう。

仕上がりが気に入らない

注文住宅は建売とは違い、でき上がってみなければ実際の家を確認することができません。
そのため、「設計と違う」「イメージと違う」といったトラブルが起きることも珍しくはないのです。

設計と実際の施行が違った場合は、無償で直す場合や値引きなどで対応するケースがあり、対応の仕方は業者によって異なります。
イメージの違いについては、事前の打ち合わせでしっかりと話し合い、確認を重ねることで回避できるでしょう。

ただし、口頭での打ち合わせの場合、「言った、言わない」の問題が起きる可能性があるため、打ち合わせの内容は議事録などで残し、双方で共有、または別々にメモを取った場合は、内容に相違がないか確認するなどの工夫も必要ですね。

施工ミス

あってはならないことですが、実際に住み始めてから壁紙の剥がれやズレ、汚れや色ムラ、床の傷など、施工ミスによる欠陥が見つかる場合もあります。
明らかな施工ミスについては、業者側の責任として、無償で修復してもらうことが可能です。

引き渡し時に細かい部分までチェックして、早めに修復を依頼しましょう。
水回りや窓、玄関なども施工ミスが多いので、しっかりと確認するようにしてください。

また、図面と仕上がりが違うといった施工ミスが発生することもあるので、確認時には図面を参照することも忘れないようにしましょう。

設備トラブル

雨漏りや水漏れなど、明らかな設備トラブルについても、引き渡し時に気づけばすぐに修復してもらうことができます。
ただし、細かな設備については、実際に暮らしてみなければ不具合に気づかないこともあります。

引き渡し後に不具合に気づいた場合でも、できるだけ早く建築業者に連絡を取り、修復作業を依頼しましょう。

当初の見積りと違う

当初の見積もりにはない、追加工事などを提案されて、実際の支払い金額が見積もりよりも高額になるケースがあります。

また、業者側の施工ミスによる修復作業であるにも関わらず、追加で工事費用を請求されたケースもあるようです。

見積もりは事前にしっかりと確認し、追加工事を提案された場合は、再度見積書を提示してもらうようにしましょう。

近隣住民とのトラブル

工事による騒音や工事車両の通行、停車などが原因となり、近隣住民からクレームが来ることがあります。

注文住宅の近隣住民は、将来的に「ご近所さん」となる方々なので、できるだけトラブルは避けたほうが良いでしょう。

工事業者に近隣住民への配慮をお願いすると共に、事前に挨拶を行うなどの対策が必要です。

 

施工ミスが多い箇所と注意点

施工ミスが多い箇所と注意点注文住宅では、どんなに丁寧に計画を重ねても、施工ミスが発生する可能性があります。ここでは、施工ミスが多く見られる具体的な箇所と、施主が注意すべきポイントを紹介します。事前に把握しておくことで、現場確認時に重点的にチェックできるようになります。

壁のズレや亀裂

壁は家の基礎構造を支える重要な部分ですが、ズレや亀裂などの施工ミスが発生しやすい箇所の一つです。特に、壁の位置がずれていたり、設置が不安定な場合、耐震性に問題が生じることもあります。また、亀裂があると外気の侵入や湿気が溜まりやすく、家全体の耐久性に悪影響を与える可能性があります。

注意点

図面を基に壁の位置や高さが設計通りかどうか確認しましょう。また、亀裂がないかもチェックし、気になる箇所は早めに業者に修正を依頼します。

水回り設備の不具合(雨漏り・水漏れ)

キッチンや浴室、トイレなどの水回りで雨漏りや水漏れが発生することがあります。水回り設備の不具合は放置するとカビや腐食の原因となり、家の劣化を早めてしまいます。施工の段階で防水処理が不十分だと、使用開始後に雨漏りや水漏れが発生することがあるため、特に念入りに確認が必要です。

注意点

引き渡し前に水回りの各設備が正常に機能するかを実際に動作させて確認しましょう。また、窓枠や屋根部分にも防水処理がきちんと施されているかを確かめます。

間取りのズレや部屋の配置ミス

間取りや部屋の配置が設計図と異なる場合、住み始めてから生活動線に支障が出ることがあります。例えば、ドアの向きが逆だったり、コンセントが想定と異なる場所にあると、日常生活に不便が生じることになります。これらのミスは主に現場担当者の確認不足や施工ミスにより発生します。

注意点

図面と照らし合わせながら、間取りやドアの開き方向、コンセントの配置が正確かどうか確認しましょう。特に、家具や家電の設置予定の場所にコンセントが不足していないかも確認が必要です。

配線やコンセントの位置ズレ

配線やコンセントの位置が設計と異なる場合、家電製品の設置や日常生活に支障が出る可能性があります。特に、キッチンやリビングでコンセントの位置がズレていると、家電を使う際に不便が生じます。また、照明スイッチが設置予定の場所にないと、生活動線が悪くなり、使いづらさを感じる原因になります。

注意点

引き渡し前に、図面の配置に基づいてコンセントや配線の位置が合っているかを確認します。スイッチやコンセントの位置が使いやすいかも確認し、必要に応じて業者に修正を依頼しましょう。

ドアや窓の開閉不良

ドアや窓がスムーズに開閉できない場合、外部からの侵入や防音、防寒性に影響が出ます。特に、引き戸が固くて動きにくい、窓が完全に閉まらないといった問題があると、快適な生活環境が損なわれます。

注意点

引き渡し前にすべてのドアや窓を開閉し、スムーズに動くか、閉まり具合に問題がないかを確認しましょう。少しでも異常があれば、その場で業者に修正を依頼することが重要です。

 

注文住宅でトラブルを未然に防ぐコツ

注文住宅でトラブルを未然に防ぐコツ

注文住宅でトラブルを防ぐためには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
続いては、トラブルを未然に防ぐコツを具体的に紹介します。

打ち合わせは入念に

担当者との打ち合わせは、何度も入念に行いましょう。
特に、仕上がりのイメージや図面、見積もり金額の確認はとても重要です。

また、実際の工事がスタートした後も、途中経過を時々確認しに行くことがおすすめです。
工期の進み具合もチェックできますし、途中段階を見ておくと仕上がりもイメージしやすくなります。

近隣住民への挨拶

工事期間中のトラブルを防ぐため、工事がスタートする前に近隣住民への挨拶を済ませましょう。
挨拶に行くタイミングとしては、地鎮祭の当日が望ましいです。

住宅地の場合は、両隣と向かい、真裏の4軒については、必ず挨拶をしましょう。
菓子折りなどに「ご挨拶」もしくは「粗品」といった表書きののしを付けて渡すのが一般的です。

業者が粗品を用意している場合は、引っ越しの挨拶の際に手土産を持って行くと良いでしょう。
家族全員で挨拶するのが望ましいですが、難しい場合は必ず世帯主が行くようにしてください。

追加工事は細かく見積りをとる

追加工事が必要な場合、見積もりが大きく変わるケースがあります。
「この程度の追加工事なら、そこまで料金は変わらないだろう」という安易な気持ちで追加工事を依頼してしまうと、大幅に予算をオーバーしてしまうケースもあります。
追加工事の提案を受けたら、必ず見積書を再提示してもらいましょう。

信頼できる工務店・ハウスメーカーを見つける

トラブルを防ぐために何よりも大切なことは、信頼できる工務店・ハウスメーカーを見つけることです。
注文住宅は、人生の中で最も大きな買い物の一つです。
信頼できる工務店・ハウスメーカーを探す際には、以下の点をチェックしてみてください。

  • 電話の対応面
  • 担当者の話しやすさ
  • 何度も打ち合わせをしてくれるか
  • 説明がわかりやすいか
  • 実績数
  • 口コミ
  • 得意分野
  • 勉強会の有無

相性もあるので、一件にしぼらず、複数の工務店やハウスメーカーに問い合わせて、最も信頼できる工務店・ハウスメーカーに依頼しましょう。

トラブル防止のための事前準備

トラブル防止のための事前準備

注文住宅でトラブルを未然に防ぐには、契約や工事が始まる前の事前準備が非常に重要です。施主が事前に確認や準備を徹底することで、完成後の予期しないトラブルを減らし、安心して家づくりを進められます。ここでは、施主が取るべき具体的な準備について解説します。

住宅性能評価書の確認

住宅性能評価書とは、第三者機関が住宅の断熱性や耐震性、省エネ性などの性能を客観的に評価した書類です。特に省エネや耐震性を重視する場合、住宅性能評価書は品質を確かめる重要な指標となります。また、評価書を取得している住宅は住宅ローン減税や補助金の対象になることもあるため、家計面でもメリットがあります。

準備のポイント: 契約前に住宅性能評価書の取得予定があるかを確認し、取得の条件や申請方法についても施工業者に尋ねておきましょう。

ホームインスペクション(住宅診断)の実施

ホームインスペクションは、住宅診断士による建物の品質チェックで、施工の不具合や劣化状況を専門的に確認するための方法です。工事が進む各段階でのインスペクションを依頼することで、施主が見落としがちな問題や施工ミスを早期に発見できます。第三者の視点を取り入れることで、住宅の安全性や快適性を高めることができるでしょう。

準備のポイント: ホームインスペクションを行う場合、事前に信頼できる住宅診断士を選び、建築のどの段階で診断を行うかスケジュールを調整しておきます。

契約内容の確認と記録の保管

契約書や仕様書はトラブル発生時の最も重要な根拠となる書類です。契約内容に曖昧さが残ると、施工後に「思っていたものと違う」と感じる原因になります。特に、打ち合わせで話し合った内容や追加工事の詳細については、明確に記録を残しておくことが大切です。

準備のポイント: 契約前に契約書や見積書の細かい部分までしっかり確認し、疑問点があれば担当者に説明を求めます。打ち合わせの内容は必ず議事録として記録し、契約書類や議事録のコピーは整理して保管しておきましょう。

予算とスケジュールの余裕を確保

注文住宅では、追加工事や予想外のスケジュール変更が発生することが少なくありません。予算やスケジュールに余裕を持たせることで、万が一のトラブル発生時でも慌てずに対応できます。特に天候や資材不足による工期の遅延もあり得るため、引越し日程を厳密に決めず、引き渡し後に数週間の余裕を見ておくと安心です。

準備のポイント: 見積もりの段階で追加費用が発生しやすい項目について確認し、想定外の費用に備えた予算枠を確保します。また、引き渡し後のスケジュールにも余裕を持たせて計画を立てると良いでしょう。

図面と仕様の再確認

設計図面や仕様書は、完成後のイメージを共有するための重要なツールです。間取りや部屋の配置、使用する素材についての認識が施主と施工側で一致しているかを確認することで、トラブルを防げます。例えば、コンセントの位置やドアの開き方向、床や壁の素材など、細かい部分も図面や仕様書でしっかり確認しましょう。

準備のポイント: 工事が始まる前に設計図面と仕様書を基に再確認を行い、気になる点や不明点は遠慮なく質問し、理解を深めます。

 

注文住宅のトラブルは未然に防げる!理想の家を実現しよう

注文住宅のトラブルを未然に防ぐためには、工務店やハウスメーカーと入念な打ち合わせを重ねる必要があります。
そのため、図面の作成から資金計画まで、しっかりとサポートしてくれる工務店・ハウスメーカーを選ぶのが望ましいでしょう。

石原工務店は、「建てる前こそ慎重に」をコンセプトにしている工務店です。
お客様とコミュニケーションを取りながら、様々な情報を提供し、大切な家づくりを一からサポートさせていただきます。
もちろん、資金計画も一緒に作りますのでご安心ください。
また、「つくる工程はスピーディーに」をモットーに、工期に遅れが出ないよう最善を尽くします。

鎌倉・藤沢エリアの家づくりは、石原工務店までご相談ください。
毎月開催している、「家づくり勉強会」へのご参加もぜひ、お待ちしております。

 

コラム監修・石原 貴司
住宅ローンアドバイザー 公認/
不動産コンサルティングマスター/
宅地建物取引士/一級建築大工技能士/
一級建築士

詳しくはこちら >

石原貴司氏
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